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北海道の自然をまるごと家具に…
道産の広葉樹を使った手仕事でつくる小物たち
四季の移り変わり、自然を受け入れ感謝しつつ楽しむ暮らし、質素だけれど豊かな暮らし。私たちはモノやコトを通じて表現したいと考えています。

Author: staff

自然と調和し、人の生活を豊かにする製品づくりを目指すYAMAtuneと、地球環境に負荷をかけないものづくりを追求する北の住まい設計社/建築研究社が綴る、ショップオープンまでのストーリー。  前回までのDesign Stories 【Design Stories Vol.4 】デザインのプロセスと考え方② -大切にした想いと細部のデザイン- 【DESIGN STORIES VOL.5 】施工プロセス・職人の姿 【Design Stories Vol.6 】店舗紹介と店内の様子 いよいよ明日、6月10日にオープンを迎えるYAMAtuneさんの新店舗。楽しみにされている方もたくさんいらっしゃると思います。 オープン直前の店内の様子を少しご紹介させていただきます。 SHOP棟 まずは手前のSHOP棟から。 SHOP棟 こちらでは、YAMAtuneさんの商品に加え、アウトドアファッションブランド「patagonia」の商品も一緒に販売されます。 豊富な品揃えの靴下ゾーン。お気に入りの一足が見つかるはずです。 こちらはpatagoniaゾーン。もちろん試着室も完備しています。 入って正面、ストーブの奥に見える部屋は「YAMAtune工房手しごと」 靴下を長く使っていただけるよう、薄く擦り切れたり、穴の開いてしまった靴下のリペアをしています。正面はガラス窓となっており、職人さんの手仕事を間近で見ることが出来ます。 靴下ゾーンの一角には、明日から販売される新商品も並んでいました。 新商品 ”メリノブークレソックス”メリノ種の羊から取れた羊毛「メリノウール」を使用した柔らかな靴下。履き口もあえて外側にだすことで、足首を締め付けないゆったりとした履き心地に。 新商品 ”モードスラブソックス”「東川時間を楽しむ靴下」東川に勤める身としては、とても気になるリードです。詳しくはぜひ店頭で。 アウトドア用の靴下も、履き心地を柔らかく調整されたものが、新しいカラーになって登場しているそうです。 CAFE棟 続いてCAFE棟へ 「パンとコーヒーの店」から「弁当とコーヒーの店」として生まれ変わったBLOOMさん。コーヒーやお弁当をテイクアウトすることができます。(BLOOMさんが出店に至った経緯は「DESIGN STORIES vol.6」でご紹介しています。) これまでと変わらず、自家焙煎されているコーヒー豆も販売しています。 店主おすすめのBLOOMブレンド お店の奥は休憩スペースになっています。 アイスカフェラテ ¥400 アイスカフェラテをいただきました。濃厚なミルク感の中に、しっかりとコーヒーの深みと香りを感じられて、とても美味しいです。 YAMAtuneのお買い物の後はもちろん、大雪山の帰り道にここで一息つくのもいいですね。 外には小さなテラス席も。 明日6月10日10:00 グランドオープン YAMAtuneさんは明日、【THE FOOT Higashikawa】として新たなスタートを迎えます。 「THE FOOT Higashikawa」は新規店舗の名称で、大雪山の麓(The Foot of Mt.DAISETSU)に位置し、皆様の快適な足元を支えていく(Make your foot comfortable)会社であり続けるという願いをこめて命名されました。 YAMAtune「THE FOOT Higashikawa」【店舗住所】上川郡東川町南町2丁目2-5【店舗TEL】0166-74-6388【営業時間】10:00~18:30(弁当とコーヒーの店 BLOOMは~18:00)【定休日】木曜日 旭川方面から向かうと、このような形で見えます。 黒い看板が目印 駐車場も数台分あります。(近隣のご迷惑になりますので、路上駐車はお控えください) Design Stories with YAMAtune 1月から始まり、全8回にわたってお届けしてきたこの連載企画も、今日で最後の投稿となりました。今までご覧いただいた皆様、ありがとうございます。ぜひ、店舗に足を運んでいただき、北の住まいやYAMAtuneさんの思いや考えを重ね合わせながら、お買い物を楽しんでいただけると嬉しいです。また、店舗に行った後にこれらの記事を見返してみると、新たな発見や理解が生まれ、楽しめるかもしれません。 1月27日 (金) 工事の概要と完成予想パース2月17日 (金) YAMAtuneが北の住まいに依頼するに至った理由ときっかけ3月10日 (金) デザインのプロセスと考え方① ープランの変遷とYAMAtuneの英断ー3月31日 (金) デザインのプロセスと考え方② ー大切にした想いと細部のデザインー4月21日 (金) 施工のプロセスと職人の手仕事5月12日 (金) 店舗紹介と店内の様子6月2日   (金) 竣工写真と庭を含めた完成イメージ6月9日  

自然と調和し、人の生活を豊かにする製品づくりを目指すYAMAtuneと、地球環境に負荷をかけないものづくりを追求する北の住まい設計社/建築研究社が綴る、ショップオープンまでのストーリー。  前回までのDesign Stories 【Design Stories Vol.4 】デザインのプロセスと考え方② -大切にした想いと細部のデザイン- 【DESIGN STORIES VOL.5 】施工プロセス・職人の姿 【Design Stories Vol.6 】店舗紹介と店内の様子 いよいよYAMAtuneさんの新店舗オープンまで、残り1週間となりました。建物が完成し、今は外構工事の仕上げに取りかかっています。 竣工写真 建物が完成した様子を少しご紹介します。 SHOP棟 サインもついてお店らしくなってきました CAFE棟 ショーケースにどんなものが並ぶのか、楽しみですね。 SHOP棟の裏口には、無垢材の厚材で作った階段。 SHOP棟の2階はYAMAtuneさんのオフィスとなっています。ここでも北の住まいの家具を多数ご採用いただきました。 第2話で作っている様子を紹介した靴下型の板。SHOP棟入口のドアに取り付けられました。 外構工事の様子 内部の仕上げと並行して、外構工事も着々と。 駐車スペースのコンクリート打ちの様子 この平滑な面を手作業であっという間に作ってしまいます。すごい。 北の住まいのガーデナー、シタラさん この石積みはシタラさんがひとつひとつ手作業で。まるで昔からここにあったかのような、自然な仕上がり。 「この石はあんまり面白くない。こっちうまくはまりそうだけど、揃いすぎかな…」少し話をすると、自分とは全く違った解像度で石と向き合っていました。決まった範囲の中に納めつつ、自然に、規則的にならないように石を選んでいく。作意を感じさせないために、圧倒的な量の試行錯誤がありました。 ここで、代表・渡邊の外構についての想いをご紹介させていただきます。 外構という庭作りについて Yamatuneさんは、お店、お客様に来ていただくための施設、従って、外から見る建物の形状では表現しきれない、敷地との関係や、町並み、地域性を問う事が課せられた責務として出発しました。地域の気候と町並みのあり方、といったテーマが存在していました。これから東川という風土が育む町並みがどう形作られてゆくのか、それぞれが考えてゆかなくてはならない事であると思っています。謙虚に、深く求めてゆく必要があると思っています。それは主張という事ではなく、建築を生業とする者として取り組むべき事であり、後の時代にも残ってゆくもの。町並みはいつも意識しています。日本は地域性という景色を大切にしている国であると、私たちは思っています。外部を覆う素材から出発し、景色を育む庭も、東川という町並みのあり方も、考えてゆきたいと思って作らせていただきました。庭は2棟の建物を繋ぎながら、北海道の四季と共にある事を感じてもらいたいと、簡単ではない自然と商業施設の許される関係性を探りながら作らせていただいております。このお店のスタッフの方々のやさしい眼差し、想いを共有できただろうかと。否、共有したいと想いながら。 渡邊 恭延 古くなるほど味わい深く 道の駅側から見た外観 東川町メインストリートからのアプローチには、札幌軟石と枕木を組み合わせ、単調ではなく、少し変化をつけて。 植えたばかりのアカエゾマツ 私たちは、工事を終えた時が建物の完成なのではなく、「長い時を越えて完成していくもの」と考えています。これから長い年月を経て木々が成長し、外壁の味わいも増していき、建物がだんだんとこの土地に溶け込んでいくでしょう。私たちが天然素材にこだわってものづくりをする理由の一つがこの「経年変化」です。古くなって劣化してしまうのではなく、古くなるほど味わい深く育っていく。そしてそれが、私たちとYAMAtuneさんの大切な想いである「自然との調和」へとつながっていくと考えています。この2棟の建物が、味わい深く育ち、自然と調和していく事を願っています。 店舗正面のこの木も、やがて大きく育ち、心地よい木陰を作ってくれるでしょう。 完成イメージパース 最後に看板を設置し、いよいよ来週、オープンを迎えます。 通り過ぎてしまいがちな通路やその足元にも、多くの職人が関わり、誇りを持って仕事をしていること。この記事を通して少しでも知っていただけたら嬉しいです。 店内や商品はもちろんですが、ぜひ外も色々なところを見回して、職人の仕事に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。  今後の更新予定 全8回にわたってショップ作りのストーリーをお伝えしています。更新は金曜日。 次週、ついにオープン前日を迎え、連載としては最後の投稿となります。 1月27日 (金) 工事の概要と完成予想パース2月17日 (金) YAMAtuneが北の住まいに依頼するに至った理由ときっかけ3月10日 (金) デザインのプロセスと考え方① ープランの変遷とYAMAtuneの英断ー3月31日 (金) デザインのプロセスと考え方② ー大切にした想いと細部のデザインー4月21日 (金) 施工のプロセスと職人の手仕事 5月12日 (金) 店舗紹介と店内の様子6月2日   (金) 竣工写真と庭を含めた完成イメージ(この記事)6月9日   (金) いよいよ明日オープン!店内の様子と営業案内 店内の様子や、営業案内についてご紹介できればと思います。 次回の投稿もお楽しみに。 *更新したら北の住まい設計社の公式Instagramでお知らせします。見逃さないよう、フォローもお願いします! @kitanosumaisekkeisha_factory

自然と調和し、人の生活を豊かにする製品づくりを目指すYAMAtuneと、地球環境に負荷をかけないものづくりを追求する北の住まい設計社/建築研究社が綴る、ショップオープンまでのストーリー。  前回までのDesign Stories 【Design Stories Vol.3 】デザインのプロセスと考え方① -プランの変遷とYAMAtuneの英断- 【Design Stories Vol.4 】デザインのプロセスと考え方② -大切にした想いと細部のデザイン- 【DESIGN STORIES VOL.5 】施工プロセス・職人の姿 今回は、YAMAtuneさんの新たなお店に入るカフェや、取扱商品について、実際にお店の方にお話を伺いましたので、ご紹介させていただきます。 深川で愛されてきた「パンとコーヒーの店BLOOM」が東川町で新たな挑戦 BLOOMは8年前深川市にオープンし、夫の琢也さんは自家焙煎のコーヒーを、妻の里枝さんは自家製天然酵母や深川産の食材を使ったパンをつくり、「パンとコーヒーの店」として親しまれてきました。 BLOOM 店主の琢也さん そんなBLOOMさんがYAMAtune新規店舗CAFÉ棟1階に新しいお店をオープンします。 YAMAtuneさんとBLOOMさんは以前から親交がありましたが、きっかけとなったのは2年前、YAMAtuneさんからのオファーでした。 ” 新しいお店でカフェをやるならBLOOMさんと一緒に仕事がしたいです。二人の人間性が好きなんです。” 「まるでプロポーズのような、ありがたい言葉をいただいたとき、わくわくが止まりませんでした。」と琢也さんは言います。 8年間続けてきた深川のお店を手放す決断は、簡単に出来る事ではありません。 しかし、そのYAMAtuneさんからの言葉が新たな一歩を踏み出すきっかけとなり、挑戦する事を忘れない二人の人間性が、その決断を後押ししました。 意を決して東川町に移住したBLOOMのお二人。 琢也さんはオープンまでの間、地元の農家さんのお手伝いをしています。 田植えや稲刈りの時期は農家さんにとって、とっても忙しい時期。お昼ご飯を調達する時間もないので、お手伝いさんの分もお弁当をデリバリーし、皆でお昼をとります。 「忙しい農家さんや、町まで買いに来れない人にお弁当を届けたい。いろんな人が気軽に買いに来れるようなお店にしたい。やってみないとわかりませんが、」 新たな挑戦について楽しそうに話す姿に、こちらまでわくわくしてきます。 「パンとコーヒーの店」として親しまれてきたBLOOMさんですが、パンは一旦お休み。 「お弁当とコーヒーの店」となる予定です。 町に住み、地元の人の声を聞きながらつくり上げていく「BLOOM 第二章」 詳しいメニューはオープンしてからのお楽しみに。 工事中のCAFE棟1階のカフェスペース。琢也さんの自家焙煎コーヒーがテイクアウトできます。 CAFE棟2階は体を動かせるスペースとなる予定。(撮影時はちょうど壁にミラーを貼り付けているところでした。) YAMAtune×BLOOMのイベントにも期待が膨らみます。 「同じ方向を向いている」アウトドアブランドへのオファー SHOP棟1階ではYAMAtuneさんの商品に加え、アウトドアファッションブランド「patagonia」の商品の取り扱いがはじまります。 代理店となったきっかけは、YAMAtuneブランド立ち上げ時からイメージしていた 「自然と調和し、人の生活を豊かにする」ということを実現するため。 アスリートやガイドを仕事とする人だけでなく、東川町で暮らすこと自体がアウトドアであり、その暮らしを支えるものを提供したいという想いがありました。 ソックスだけではなく、子どもから大人まで身に着けるものを。 そこでオファーをしたのがアウトドアブランド「patagonia」でした。 環境問題や人権問題に対し独自の保護活動を行うpatagoniaは、昨年会社の所有権を自然を守る非営利団体に譲渡し、大きな話題となりました。 「patagoniaの活動に共感し、そしてその商品を町の人が選択できる環境を作りたい。」 何を大切にしているか、規模や手段は違っても、同じ方向を向き進み続けてきたYAMAtuneさんの想いは強く、その想いはpatagoniaさんへと届きました。 そんなpatagoniaとYAMAtuneの商品が一緒に並ぶ新しいお店 オープンが待ち遠しいです。 patagoniaスタッフによるレイアウト作業の様子。「フィロソフィートレーニング」と呼ばれる研修も行われたそうです。 こちらはYAMAtuneさんの靴下の陳列中。木製の什器やフックは、北の住まい設計社で製作したもの。 在庫を収納する引き出しの取手にも靴下型をあしらって。 フックにはロゴマークの刻印。YAMAtuneのスタッフみなさんで、一つ一つ焼印を施しています。 オープン予定日の6月10日に向けて、着々と準備が進んでいます。 今回YAMAtuneさんとBLOOMさんにお話を伺い、改めて、挑戦をしている人ほど、輝き、人生を楽しんでいると感じました。 私たちも初心を忘れずに、これからも新たな事に挑戦し続けたいと強く想います。   一台一台、丁寧に組み上げていきます。他にも家具職人が作った什器やカウンターなどありますが、それらは完成後にご紹介したいと思います。  今後の更新予定 1月27日 (金) 工事の概要と完成予想パース2月17日 (金) YAMAtuneが北の住まいに依頼するに至った理由ときっかけ3月10日 (金) デザインのプロセスと考え方① ープランの変遷とYAMAtuneの英断ー3月31日 (金) デザインのプロセスと考え方② ー大切にした想いと細部のデザインー4月21日 (金) 施工のプロセスと職人の手仕事 5月12日 (金) 店舗紹介と店内の様子(この記事)6月2日   (金) 竣工写真と庭を含めた完成イメージ6月9日   (金) いよいよ明日オープン!店内の様子と営業案内 次回の更新は6月2日(金)。店舗が完成した様子をお伝えするとともに、外構(庭)も含めた最終的な目標とする姿をご紹介できればと思います。 次回の投稿もお楽しみに。 *更新したら北の住まい設計社の公式Instagramでお知らせします。見逃さないよう、フォローもお願いします! @kitanosumaisekkeisha_factory

自然と調和し、人の生活を豊かにする製品づくりを目指すYAMAtuneと、地球環境に負荷をかけないものづくりを追求する北の住まい設計社/建築研究社が綴る、ショップオープンまでのストーリー。  前回までのDesign Stories 【DESIGN STORIES VOL.2 】YAMAtuneが北の住まいに依頼するに至った理由ときっかけ 【Design Stories Vol.3 】デザインのプロセスと考え方① -プランの変遷とYAMAtuneの英断- 【Design Stories Vol.4 】デザインのプロセスと考え方② -大切にした想いと細部のデザイン- 第5話目の今回は、大工さんと家具職人の写真を中心に、建物を作り上げていく過程をご紹介していきます。 職人の手で作り上げる建物 建築は、多くの職人の技術が結集して出来上がっています。 撮影のために現場に行くと、黙々と作業する姿がかっこよくて、こっそり写真を撮ります。 カメラを意識せず、ただひたむきに仕事に取り組む姿を撮りたいので、なるべく遠くから、邪魔しないように…。 棟梁のニシモトさんが持っているのは、図面をまとめた冊子。丁寧な仕事はこういうところから始まっています。 冬の間、氷点下20度を下回ることも珍しくない東川町。そんな中で工事が進んでいきました。 カフェ棟の外壁張りに取り掛かるころには、だいぶ過ごしやすくなり、作業も捗ったことでしょう。 床材は、北の住まい設計社の工場で作ったオリジナル。部屋ごとに異なる樹種で貼り分けることも多く、樹種による雰囲気の違いを生かしています。 間に挟んでいるL字の金具は、床板同士の隙間をあけるためのもの。無垢材は湿度によって伸縮するので、それを逃すために隙間をあけます。合板やフロアタイルに比べるともちろん手間はかかりますが、やはり質感が全く違ってきます。手間をかけるだけの価値があります。 断熱材もしっかり入って、あたたかく。 こちらは壁を仕上げる前に、ビスや凹みを埋めて平滑な下地を作る工程。慣れた手つきで、素早く処理していました。 高い天井の塗装は、室内に足場を組んでの作業。ものすごい集中力で、シャッター音が申し訳ないほど。 家具職人が作る建具 北の住まいで作る住宅・店舗には、家具・什器はもちろん、建具も家具の工場で製作しています。 合板は一切使わず、北海道産のカバ無垢材で、家具の職人が作る建具です。   ドアノブは、普遍的な形で、経年変化が美しいものを ガラスや羽目板は「シブイチ」というパーツで押さえているだけなので、万が一割れたりしても簡単に交換ができます。 シブイチの角の留め加工は、鉋で少しずつ削ってピッタリ嵌まるように調整。木口をサクサク削れるのは、道具が手入れされているからこそ。 一台一台、丁寧に組み上げていきます。他にも家具職人が作った什器やカウンターなどありますが、それらは完成後にご紹介したいと思います。  今後の更新予定 1月27日 (金) 工事の概要と完成予想パース2月17日 (金) YAMAtuneが北の住まいに依頼するに至った理由ときっかけ3月10日 (金) デザインのプロセスと考え方① ープランの変遷とYAMAtuneの英断ー3月31日 (金) デザインのプロセスと考え方② ー大切にした想いと細部のデザインー4月21日 (金) 施工のプロセスと職人の手仕事(この記事) 5月12日 (金) 店舗紹介と店内完成イメージ6月2日   (金) 竣工写真と庭を含めた完成イメージ6月9日   (金) いよいよ明日オープン!店内の様子と営業案内 次回の更新は5月12日(金)。店舗の詳細情報や、取扱ブランドが明らかになります。合わせて、店内の完成イメージをご紹介いたします。 次回の投稿もお楽しみに。 *更新したら北の住まい設計社の公式Instagramでお知らせします。見逃さないよう、フォローもお願いします! @kitanosumaisekkeisha_factory

自然と調和し、人の生活を豊かにする製品づくりを目指すYAMAtuneと、地球環境に負荷をかけないものづくりを追求する北の住まい設計社/建築研究社が綴る、ショップオープンまでのストーリー。  前回までのDesign Stories 【DESIGN STORIES VOL.1 】工事の概要と完成予想パース 【DESIGN STORIES VOL.2 】YAMAtuneが北の住まいに依頼するに至った理由ときっかけ 【Design Stories Vol.3 】デザインのプロセスと考え方① -プランの変遷とYAMAtuneの英断- 第4話目の今回は、デザインをまとめ上げていく過程で大切にしてきた想いや、 使う素材についての北の住まいの考えをご紹介できればと思います。 「お店の顔」 「最後に立ち寄るレジカウンターで、温かい気持ちになって帰っていただきたい。」 YAMAtuneさんが大切にしている想いの一つです。お店の顔とも言えるレジカウンターは、特に慎重に検討を重ねたところ。想いを形にして表現するために、お客様とスタッフの距離感や使い易さ、素材や色味、納得のいくまで何度も打合せを重ねました。 レジカウンターの完成イメージ。「自然との調和」を信条とするYAMAtuneさんにふさわしい、自然の力強さが表れたカウンター。(画像はイメージパースです。実際の仕上がりとは一部異なる部分もあります。) 天板の納まりを打ち合わせしている様子。意匠的に重要なポイントのため、代表が自ら現場に行き、大工さんと打ち合わせをします。 天板には北海道産ニレの無垢材を採用。倉庫の中で出番を待っていた貴重な大きな板を使い、天板を仕立てました。スタッフ側は商品である衣類を畳む時に傷つかないようまっすぐ仕上げ、お客様側は耳を残して自然の形を生かしています。耳を残す理由は意匠としての意味だけではなく、木を無駄なく使いたいという想いから。 私たちは解体現場から出た古材や、買い手のいない木材など、ゴミになってしまう木材を出来るだけ買い取って、その時が来るまで大切に保管をしています。それは弊社代表・渡邊の、木に対する愛の深さからはじまったこと。そして今回のニレは、お店の顔とも言えるレジカウンターで日の目を見る事ができました。  東川の石 天板の下には「東川の石」を使うことに。石は一つ一つの大きさ・形が異なるため実際に並べてみて天板との関係を見ながら収まりを検討しています。以下は、その石についての代表の想いです。  「東川の石」  東川町に産する天然石を使いたい。この石は東川の開村以後、農地を開拓するため取除く必要から田畑の隅に放置されてきたものでおそらく70年位の時を経過したであろうと推測されますが、非常に硬く重い石です。しかし天然の物質である石を好む私たちにとっては表舞台で堂々と居座ってもらいたいと。石は無言ですからなおのこと。 誰かには要らないものでも、その魅力を生かせる場所はある。「東川の石」は私たちにとって欠かせないものとなりました。 外構工事・庭づくりを主に手掛ける職人が、ひとつひとつバランスを見極めながら。 石材として用意されたものを手に入れることは簡単ですが、近くで採れるものを使うというのが、本来の自然な形ではないでしょうか。そのような想いで、家具作りも北海道産の木だけを使っています。そして「その土地にあるものを使いたい」という想いはYAMAtuneさんも同じでした。レジカウンターは、そこにお客様や商品を大切にする想いが重なり、生まれた形。ご来店される際には、ぜひ注目していただきたいポイントです。 北海道産の広葉樹 ここまでショップ棟のレジカウンターのご紹介をしましたが、他にも北の住まい設計社の工場で製作した造作物が数多くあります。商品を陳列する什器はもちろん、カフェのカウンターテーブルやショーケース、階段板や手すり、ドア、床材、各種棚板類や細かなパーツ…。家具職人の技術を生かし、木で作れるものはほぼ全てと言っていいほど自社で製作しています。建築(店舗)設計・デザインから、造作家具や置き家具、インテリアの設え、庭づくりまでワンストップでご提案できることが、私たちの一番の強みです。 そしてこれらの造作物には、北海道産のさまざまな種類の木が使われています。 そこにも、大切にしたい考え方があります。  ショップ棟の階段板には、比較的幅広の材が手に入りやすいタモを使用。贅沢に一枚板で、しっかりとした厚みもあり、安心感があります。 建具はカバで。散孔材なので木目の主張が穏やかで、悪目立ちしません。 「木材の選定について」 私は木の種類に関しての考えは、2つの分類を大切にしています。1つは針葉樹、1つは広葉樹。今回は広葉樹について。学問としての分析ではありません。目で見て感じる事を述べますと、広葉樹は木理(木目などの模様)が複雑であり、それはおそらく育った環境、土、風、気温、雨といった自然現象に影響を受けて個性が出ているのであろうと思っています。 私は北海道の木で家や家具を作る事に決めたとき幸いにも鈴木木材の鈴木社長の人間的魅力に共感し、この人にお願いしようと決めました。本当に深く木を愛し、森を愛している人です。従って北海道の広葉樹であれば木の種類など小さな問題でありもっと木を好きになるなら、樹種を語るのは小さな事であるという想いになってきたのです。木を知ることになって、人間のエゴとか欲とかすべてを空にしてみたいともっと自然の恵みの良さを愛でる気持ちを大切にしてみて欲しいと思うようになったためです。今はこの考え方を理解していただいている方々が多くなっているように思っていますし、そう願ってもいます。それが次の世代の人に対してのメッセージとして届けられたら嬉しい限りです。次の世代の人達が生き続けてゆける星である事を願って。 例えば、椅子を探していて「今使っているテーブルに樹種を合わせないといけない」と固定観念的に思っている方も時々いらっしゃいます。 もちろんそれも一つの正解ですが、私たちが目指しているのは、画一的な調和ではなく、自然な調和です。空間の仕上げ全てが同じ木ばかりでは、メリハリがなく、単調な空間になることは想像に難くないはずです。(極端ですが)そうではなく、色の濃い木や薄い木、時には着色もうまく使い、異素材も織り混ぜ、メリハリをつけながら、全体としてのバランスを探っていきたい。YAMAtuneさんの店舗では、ミズナラ、イタヤカエデをはじめ、カバ、ニレ、クリ、タモ、オニグルミなど(全て北海道産木材)を使用し、タイルやレンガ、塗りつぶしの塗装も織り混ぜて、全体の調和を図っています。天然林では様々な種類の木が共生しながら一つの情景を作っているように、生き生きとした、自然な調和を目指しています。  レジカウンター天板と壁がぶつかるところの形状を検討中。「神は細部に宿る」という有名な言葉もありますが、こういうところの仕上がりを吟味することが、全体の質の向上につながると考えています。  今後の更新予定 1月27日 (金) 工事の概要と完成予想パース2月17日 (金) YAMAtuneが北の住まいに依頼するに至った理由ときっかけ3月10日 (金) デザインのプロセスと考え方① ープランの変遷とYAMAtuneの英断ー3月31日 (金) デザインのプロセスと考え方② ー大切にした想いと細部のデザインー(この記事)4月21日 (金) 施工のプロセスと職人の手仕事 5月12日 (金) 店舗紹介と店内完成イメージ6月2日   (金) 竣工写真と庭を含めた完成イメージ6月9日   (金) いよいよ明日オープン!店内の様子と営業案内 次回の更新は4月21日(金)。これまで撮りためてきた、大工さんや家具職人の仕事ぶりをご紹介する予定です。 次回の投稿もお楽しみに。 *更新したら北の住まい設計社の公式Instagramでお知らせします。見逃さないよう、フォローもお願いします! @kitanosumaisekkeisha_factory

自然と調和し、人の生活を豊かにする製品づくりを目指すYAMAtuneと、地球環境に負荷をかけないものづくりを追求する北の住まい設計社/建築研究社が綴る、ショップオープンまでのストーリー。  前回までのDesign Stories 【Design stories vol.1 】工事の概要と完成予想パース 【Design Stories Vol.2 】YAMAtuneが北の住まいに依頼するに至った理由ときっかけ 第3話目の今回は、店舗をデザインするにあたり私たちが考えてきたこと、 そして打合せの中で起こったある出来事についてご紹介したいと思います。  デザインのはじまり 2021年6月、YAMAtuneさんから店舗兼社屋の相談を受けた私たちはまず、この東川町の土地に建物をどう調和させていくかということを考えました。 いくつものプランをスケッチし比較検討しながら、向かうべき方向を少しずつ探っていく。建物の配置や形だけでなく、木の配置やその成長まで見越して検討を進める。 代表の渡邊は、以下のようなことを大切に考えながら、プランを練っていきました。 都会の狭い敷地に建てるお店と違い、広めの敷地に建てる以上、 まず庭があって、木があってという、外部のゆとりをつくること。 建物については、2棟共に2階建てになるため、高低の変化は期待できないが、 大小の比較、それを交差させて庭の中にある様にと考えてみました。 必要な床面積を得る為に、森の中とはなりませんでしたが、 木の成長を待てば、商店に並ぶところと比較して、少し庭が生きてくると、 時間をかけて成長して欲しいと願いながら計画をしていきました。 もともと敷地の中にあった木々を残して、植え替える事にしました。 私達はやはり森と木に関わって、これからも自然との関わりの中で 人にとって必要な営みの場をつくることを考えていきたいと思います。 ― 北の住まい設計社/建築研究社 代表・渡邊恭延 ― 私たちはクライアントの意図する事をくみ取り、形として表現するだけではなく、 その環境にどう組み込むか、そこに生えている木々や草花、動物と、 建物、そこを訪れる人を、いかにして共存させるか、ということを大切に考えています。 渡邊の言葉にある「自然との関わりの中で人にとって必要な営みの場」を体現するものとして、北の住まい設計社東川ショールームとカフェをつなぐ小道にある小さな橋を例に挙げたい。長い年月をかけて森に馴染みながら、人々の往来を支えている。機能だけを追求するなら小道全てに屋根をかけた方が往来には便利だが、それではこの情景は生まれないだろう。森との調和を重んじながら、必要最低限の設備を整えたからこそ生まれた情景。ここで記念撮影をするお客様も多い。  YAMAtuneの英断 私たちとYAMAtuneさんは「自然との調和」を大切に幾度も打合せを重ね、図面やパースを見ながら互いの想いをすり合わせ、やりとりを重ねるうちに、その形は鮮明になっていきました。 そして昨年5月、ある出来事が起きました。新型コロナウイルスを起因とするウッドショックの影響で、無垢の構造材が入手困難となってしまったのです。これによって、工期が予定より3か月以上も遅れてしまうことが判明しました。 代替案として、比較的手に入りやすい集成材を使う方法もありました。しかし集成材には多量の接着剤が使われており、私たちが目指すものづくりにはそぐわない面があります。 ◀︎ 集成材は、小さな木材を縦横に接着して繋ぎ合わせた材料。安定した品質や反りの少なさなどのメリットもあるが、北の住まい建築研究社では多量の接着剤による環境や人体への影響を考え、極力使用しないようにしている。 私たちはまずYAMAtuneさんに事実を報告。 仮店舗の契約期間が決まっていたため、集成材を使った代替案も提案しました。会社経営に関わる重要な事なので、一度持ち帰って考えていただく事に。 そして次の日、YAMAtuneの横山さんから連絡がありました。 「大切な事だから直接伝えたい」 この日打ち合わせの予定はありませんでしたが、急遽こちらの事務所に来ていただき、返答を伺うことに。 そして横山さんは、 「北の住まいに依頼した理由を大切にするため、無垢材で建てる事を選択したい。」 「OPENが伸びてしまう事も了承し、仮店舗の契約期間も延長しました。」 とおっしゃってくださったのです。 工期よりも無垢材を優先する決断と、気がかりだった仮店舗の契約期間まで、たった1日で解決してくださいました。 「英断」と呼ぶにふさわしい迅速な行動と決断に、渡邊は「YAMAtuneさんは芯のある会社であり、この決意に応えなければと強く感じた。」といいます。  「自然との調和」 建築は貴重な資源をたくさん使い、時間をかけて完成するものです。 資源の不足による価格の高騰や納期の遅延など、世界情勢にも大きく影響されます。 そこには目を背けてはならない自然環境との問題があります。 YAMAtuneさんは、このような突然何かを犠牲にしなくてはならない状況においても、これまで大切にしてきた「自然との調和」を貫き通しました。 私たちの建築は100年その場所に存在することを目指しています。 かけがえのない地球の資源を生かすこと。 優先すべき事項は何なのか、クライアントと共に最適な判断をすること。 その場凌ぎではなく、時代を超えて誇れる仕事をしていきたいと強く願います。  今後の更新予定 1月27日 (金) 工事の概要と完成予想パース2月17日 (金) YAMAtuneが北の住まいに依頼するに至った理由ときっかけ3月10日 (金) デザインのプロセスと考え方① ープランの変遷とYAMAtuneの英断ー(この記事)3月31日 (金) デザインのプロセスと考え方② ー大切にした想いと細部のデザインー4月21日 (金) 施工のプロセスと職人の手仕事 5月12日 (金) 店舗紹介と店内完成イメージ6月2日   (金) 竣工写真と庭を含めた完成イメージ6月9日   (金) いよいよ明日オープン!店内の様子と営業案内 次回の更新は3月31日(金)。デザインをまとめあげていく過程で大切にしてきた想いや、細部にわたる検討のことなどをご紹介できればと思います。 詳しくは次回の投稿で。 *更新したら北の住まい設計社の公式Instagramでお知らせします。見逃さないよう、フォローもお願いします! @kitanosumaisekkeisha_factory

自然と調和し、人の生活を豊かにする製品づくりを目指すYAMAtuneと、地球環境に負荷をかけないものづくりを追求する北の住まい設計社/建築研究社が綴る、ショップオープンまでのストーリー。 YAMAtuneは、東川町を拠点に、アウトドアとライフスタイルに通じる豊かさを追求しているソックスブランド。 今回はYAMAtuneさんに、新しい店舗の相談をしてくださったきっかけを伺いました。お話を伺ったのは、東川町でのブランドの立上げから携わられており、最初に相談の電話をくださった、横山さん。 新しい店舗の現場で打合せをしている横山さん(中央奥) 東川町での店舗誕生から新規改築の決断に至るまで、そしてそれを私たちに相談してくださった理由について、ありがたいお言葉をいただきましたので、ご紹介させていただきます。 2014年 アウトドアと日常生活がシームレスにつながる町「HIGASHIKAWA」にベースを構え、豊かさの本質を求め、理解する人々と共にYAMAtuneは歩んできました。 開業当初は予算も乏しく、親戚や友人・知人の力を借り建築現場から出る廃材や端材を拾い集めたり、格安で譲ってもらうなどし、ほぼ自分たちの手で作り上げ「YAMAtune大雪山店」は誕生しました。 当時の「YAMAtune大雪山店」外観 当時の「YAMAtune大雪山店」内観 北海道のほぼ中央に位置する東川町。 YAMAtuneはこの町から第一歩を踏み出しました。 旭川を取りかこむ広大な平地の端にありながら、2000m級の山々が連なる大雪山の麓に位置する。 そのため夏は夜明け前から旭岳に登ることができ、フラットな大地を駆けることができます。 冬なら仕事の前に、極上のパウダーをひと滑りすることもできます。 アウトドアでの遊びを無理なく生活にとけこませて、仕事と自分の時間と上手に使い分ける。 そんな理想の暮らし方が、この町ではごく当たり前におこなわれていました。 開店当時の町の人口は8000人弱。 小さな小さな町ですが、ここには北海道の大自然を愛し、旭岳の雄大さにひかれ、この地で暮らすことを心から楽しみ、ごくごく自然にアウトドアと生活とのバランスをとっている人達が集まっていました。 tune up LIFE それは最初に思い描いた、山や自然と調和する生活、そのものです。 -www.yamatune.jpより- 東川町から望む大雪山 YAMAtuneさん、そして東川町民にとって、山とこの景色は特別な存在です。 それから8年が経過し、町内外のお客様や、お取引先、スタッフ、自然ガイドやアスリート、行政の方々など、数えきれないほど多くの方々に支えられてきました。 そして2020年、先祖代々から受け継ぐ貴重な土地を地主さんより譲り受けることが契機となり、今まで育んできた「YAMAtuneらしさ・自分達らしさ」を最大限表現するため、またこの地「HIGASHIKAWA」で今後も腰を据えベースを構え続けて行く決意表明の意味も込め、新店舗を建てる事になりました。 建物のコンセプトとして一番重要視してきた事は「町の景観や環境に調和するシンプルな建物」でした。我々の製品作りもそうですが、本質を追及すればするほど「シンプル」になり、経年が進めば進むほど「素材そのものの質」の良し悪しが現れてきます。 このような考えを共有し表現してくれる建築業者さんはどこだろうか?その解はさほど難しくはありませんでした。なぜなら、我々の地元には「北の住まい建築研究社」さんという存在があるから。 長年に渡り渡邊代表の元、道産を中心とした国産材を積極的に使用し家・家具作りをされているプロフェッショナル集団「北の住まい建築研究社」。まさしく我々のコンセプトである「調和」を表現するにはこちらの他ないだろうと確信し、受話器を取りました。 実際に会って話を進めて行くと、素材への造詣やこだわり、愛着が深く、またエネルギーを減らす「ゼロエネルギー住宅(ZEH)」の普及に取り組むなど環境への配慮も怠らない姿勢に深く感銘を受け、正式に契約を結ばせて頂く運びとなりました。 北の住まい建築研究社さんとの出会いは、その後の我々の倫理観の醸成や今後の製品開発の参考にも良い影響を与えていただいております。 ― YAMAtune 横山 より ― 横山さんをはじめとするスタッフの方々との打合せでは、「自然との調和」を大切に考えられていることが、会う度に感じられます。そしてお客様やスタッフのことを想った空間づくりに、妥協をしない姿勢に、改めて気づかされることがあります。 「自然と共に生き、季節の移ろいを楽しみながら暮らすこと。」 私たちは、家具作りからスタートし、衣・食・住トータルでの提案を通して、この表現を考え続けてきました。それがこうして実を結び、近い思想を持つYAMAtuneさんと出会うことができたと感じています。 横山さんからこの原稿をいただいた時、この出会いに改めて感謝すると共に、想いに応えられるものを作らなくてはと決意を新たにしました。 こちらは、YAMAtuneさんの靴下を模ったもの。職人の手仕事により、靴下の柔らかさまで感じられる形に仕上がりました。設計から製作までシームレスに行えることが私たちの強み。思い描いたアイデアをすぐ形にできる技術があります。 これがどのように使われるのか?今後の投稿でご紹介できればと思います。 オープン予定日の6月10日に向けて、全8回にわたってショップ作りのストーリーをお伝えしていきます。更新は金曜日。2週間おきに更新していく予定です。(8回目はオープンに合わせるため2週連続) 1月27日 (金) 工事の概要と完成予想パース2月17日 (金) YAMAtuneが北の住まいに依頼するに至った理由ときっかけ(この記事)3月10日 (金) デザインのプロセスと考え方① ープランの変遷とYAMAtuneの英断ー3月31日 (金) デザインのプロセスと考え方② ー大切にした想いと細部のデザインー4月21日 (金) 施工のプロセスと職人の手仕事 5月12日 (金) 店舗紹介と店内完成イメージ6月2日   (金) 竣工写真と庭を含めた完成イメージ6月9日   (金) いよいよ明日オープン!店内の様子と営業案内 次回の更新は3月10日(金)。店舗をデザインするにあたり、私たちが考えてきたことやそのプロセスをご紹介できればと思います。幾度も打ち合わせを重ね、互いの想いが結集したデザインへ。そこにはYAMAtuneさんの大きな決断もありました。 詳しくは次回の投稿で。 *更新したら北の住まい設計社の公式Instagramでお知らせします。見逃さないよう、フォローもお願いします! @kitanosumaisekkeisha_factory

自然と調和し、人の生活を豊かにする製品づくりを目指すYAMAtuneと、地球環境に負荷をかけないものづくりを追求する北の住まい設計社/建築研究社が綴る、ショップオープンまでのストーリー。 YAMAtuneは、東川町を拠点に、アウトドアとライフスタイルに通じる豊かさを追求しているソックスブランド。 そんなYAMAtuneさんから、 " 東川町にこの店があることで、町の価値を上げられる店をつくりたい。" とご相談をいただき、お付き合いが始まりました。 最初にYAMAtuneさんから店舗兼社屋のご相談を受けたのは、2021年6月のこと。 それから早1年7ヶ月。東川のメインストリートに、徐々にその姿が現れてきました。 建物は2棟に分かれており、手前を「SHOP&OFFICE棟」奥を「CAFE棟」と呼んでいます。 完成すると、 このようになる計画です。 SHOPでは、人気アウトドアブランドの取扱いも始まる予定です。 5月中旬に情報解禁となりますので、どうぞお楽しみに。 オープン予定日の6月10日に向けて、全8回にわたってショップ作りのストーリーをお伝えしていきたいと思います。 更新は金曜日。2週間おきに更新していく予定です。 (8回目はオープンに合わせるため2週連続) 1月27日 (金) 工事の概要と完成予想パース(この記事)2月17日 (金) YAMAtuneが北の住まいに依頼するに至った理由ときっかけ3月10日 (金) デザインのプロセスと考え方① ープランの変遷とYAMAtuneの英断ー3月31日 (金) デザインのプロセスと考え方② ー大切にした想いと細部のデザインー4月21日 (金) 施工のプロセスと職人の手仕事 5月12日 (金) 店舗紹介と店内完成イメージ6月2日   (金) 竣工写真と庭を含めた完成イメージ6月9日   (金) いよいよ明日オープン!店内の様子と営業案内 次回の更新は2月17日(金) YAMAtuneさんに、設計施工を私たちに依頼してくださった理由やきっかけを伺います。 私たち、そしてYAMAtuneさんも、「自然との関係性」を大切に考えている会社。 共鳴していただけた理由がそこにあったようです。 詳しくは次回の投稿で。 *更新したら北の住まい設計社の公式Instagramでお知らせします。 見逃さないよう、フォローもお願いします! https://www.instagram.com/kitanosumaisekkeisha_factory/

昨年の春、東川の市街地にお惣菜とお弁当のお店「SONOまんま」がオープンしました。(ご紹介が遅くなってスミマセン。) 北の住まい建築研究社が店舗兼住宅の設計施工を行い、北の住まい設計社の家具職人が内部の造作や家具の製作を担当。 ロゴマークのデザインも北の住まい設計社が担当し、看板の製作まで行いました。 東川という立地から、お店らしく構えた入り口や華やかさより、少し控えて奥行きのある造りに。 中に入った時に華やかさを感じさせることを重視して考えた設計となっています。 店内にはお惣菜がずらっと並び、どれにするか迷ってしまうほど。 東川やその近辺の美味しい素材で作る、心のこもったお惣菜をたのしめます。 厨房の一部はガラス窓にすることで、調理の姿が見えるようになっています。 店内奥には小さなカフェスペースもあり、購入したお弁当をその場で食べることもできます。 カフェスペースの床には、古い建物の解体現場から出たナラの床材を再加工して活用。 古材にしか出せない深みや味わいが、空間の雰囲気を落ち着いたものにしてくれます。 2Fの居住スペースには薪ストーブを設け、キッチンからダイニング、リビングと繋がりのある空間に。 施主様から嬉しいお言葉をいただいたので少しご紹介させてください。 北の住まい建築研究社さんのかわいいデザイン、落ち着いた色の組み合わせ、そして無垢の木の温もりの中の生活は、私達家族の暮らしを予想以上に温かく包み込んでくれている事を実感しています。これからの暮らしがとても楽しみです。 この街の美味しい食のお店として、そしてご家族の日々を包む器として、長く愛される家となるよう、これからもお手伝いをさせていただきたいと思います。  PINY'S KITCHEN SONOまんま 【店舗住所】上川郡東川町南町1-3-2【店舗TEL】0166-73-6076【営業時間】10:00-19:00(売切れ次第閉店)【定休日】日曜、月曜、火曜

栃木県T邸…下地工事の真っ最中です。 この日の天気は快晴、北海道とは違う寒さに驚きつつ…自転車で現場入り。 外部の下地は終了し外壁貼りが始まっています。正面はもう少し先になります。     内部もボード貼りが進んでいます。 敷地の奥側に光を取り込むための吹抜も形が見えてきました。   いつもLIVINGは加工場所になりますが、これらのボード類の数量が完成までの目安。 これらが無くなればいよいよ床貼が開始されます。   2階はボード貼りが終了し、床貼りが始まります。 その後、ボードパテ処理の後、塗装、クロス貼りに進みます。   いよいよ内外ともに仕上工事に入ります。 栃木は雪がないので外部工事を進めれます…と現地の方はおっしゃってましたが、 なかなかの寒さでした。北海道に戻ると見慣れた曇り空と雪景色が広がります。   今回が今年最後の更新となります。 コロナに振り回された一年ではありましたが、その事で新たな発見が出来た年でもあったと思います。 私たちはこれまで通り、ひとつひとつの家をしっかりと作って行きたいと思います。 新たな年が、みなさんにとってより良き一年である事を願っております。