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Y邸 アーカイブ - 北の住まい建築研究社

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四季の移り変わり、自然を受け入れ感謝しつつ楽しむ暮らし、質素だけれど豊かな暮らし。私たちはモノやコトを通じて表現したいと考えています。

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内外共に仕上工事に入っています。 雪がちらつき始めましたので最近は曇り空が多いですが、この日の午後は青空です。     内部はタイルや漆喰系の左官工事が多い仕上になっています。 何人かの左官職人さんで進めると思っていましたが、ひとりで黙々と進めていきます。   この時期の左官工事は十分に採暖して進めて乾燥させる必要がありますが、 乾燥が早すぎると割れの原因にもなりますので、温度と湿度の管理には注意が必要です。   内部のアール状の壁に貼られるタイルに繋がる漆喰は左官屋さんの腕の見せどころ。 一方その壁に取り合う目スカシで貼られる天井は、大工さんの腕の見せどころです。   外部は杉板が貼られていきます…半分ちょっとまで進んだでしょうか。 大工さん達のために…本格的な冬の始まりはもう少しだけ待ってもらいたいものです。   さあ、完成まであとすこしです。

しっかりと断熱材が吹き込まれ、シートが貼られ、下地が組まれました。 あとは外壁材が貼られるのを待つばかり…すっかり秋になりトンボも飛び始めました。   この段階になると…個人的な趣味もありますが、出来上がりの姿の想像と合わせて、 完成写真を撮る際のアングル探しをしてしまいます…ここは何ヶ所も撮影ポイントがありそうです。   本日は快晴…撮影には絶好の天気と思われがちですが、光が強い分、影もまた強くなります。 このアングルは撮影時間を変える必要がありそうです…写真はタイミングもそして運も必要ですね。   北海道らしい澄み切った秋の空は爽やかでした。 この青空の回数が減って、グレーになる回数が増えてくると冬が始まります。   本格的に雪が積もるまでに外部工事を終わらせて、内部の仕上工事に入ります。

前回のブログでご紹介した作業を経て完成した材料たちは、新たな場所で新たな役割を持ち始めました。 刻みで描いていた手板(ていた)を確認しながら、一週間ほどで家の形が現れてきます。   内部から見ると木と木、柱と梁の関係がよく分かります。 中央付近に見えるひと廻り大きな柱は、家の中心となるカバ材の心柱。   下地工事に入ると、もう手板の出番はありません。 壁には間柱、床には大引、根太が、それぞれの場所に規則正しく納まっていきます。   外部では断熱材を吹き込む作業が始まりました。 しっかりと詰め込んで、冬の寒さと夏の暑さに備えます。   敷地にはそれぞれの雰囲気や特徴がありますが、 ここは空がとても広くて、雲がとても綺麗に流れるところだと思いました。 空も雲も夏から秋へ移り変わりつつあります。

前回のブログで墨をつけた部材に、ほぞ穴を開け、仕口を作っているところ。 単純な機械と、ノコギリ・ノミなどの手工具を使って加工していきます。 墨に沿って、丁寧に加工しています。 最後に角を斜めに削って、ほぞの完成。 位置を表す文字に、伝統を感じます。

現在、旭岳を望む眺めが抜群の土地に、一棟の住宅を建築中です。 大工の手仕事が輝く、墨付けや手刻みの様子からお伝えしていこうと思います。 柱や梁といった構造材、家具製作に使うものと同じ機械に通して厚みを揃えていきます。 家具とは違うスケール感に圧倒されながらの撮影。     柱の位置やその関係性を把握し、仕口を刻む部材や位置を確認していきます。 熟練大工の道具の美しさに見惚れてしまいます。 良い仕事は良い姿勢から、と言葉は無くとも教えていただいたような気持ちに…。 大工さんの頭の中では、すでに家の形ができているのでしょう。