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【Design Stories Vol.2 】YAMAtuneが北の住まいに依頼するに至った理由ときっかけ - 北の住まい建築研究社

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北海道の自然をまるごと家具に…
道産の広葉樹を使った手仕事でつくる小物たち
四季の移り変わり、自然を受け入れ感謝しつつ楽しむ暮らし、質素だけれど豊かな暮らし。私たちはモノやコトを通じて表現したいと考えています。

【Design Stories Vol.2 】YAMAtuneが北の住まいに依頼するに至った理由ときっかけ

自然と調和し、人の生活を豊かにする製品づくりを目指すYAMAtuneと、
地球環境に負荷をかけないものづくりを追求する北の住まい設計社/建築研究社が綴る、
ショップオープンまでのストーリー。

YAMAtuneは、東川町を拠点に、アウトドアとライフスタイルに通じる豊かさを追求しているソックスブランド。

今回はYAMAtuneさんに、新しい店舗の相談をしてくださったきっかけを伺いました。
お話を伺ったのは、東川町でのブランドの立上げから携わられており、最初に相談の電話をくださった、横山さん。

新しい店舗の現場で打合せをしている横山さん(中央奥)

東川町での店舗誕生から新規改築の決断に至るまで、そしてそれを私たちに相談してくださった理由について、ありがたいお言葉をいただきましたので、ご紹介させていただきます。


2014年 アウトドアと日常生活がシームレスにつながる町「HIGASHIKAWA」にベースを構え、豊かさの本質を求め、理解する人々と共にYAMAtuneは歩んできました。

開業当初は予算も乏しく、親戚や友人・知人の力を借り建築現場から出る廃材や端材を拾い集めたり、格安で譲ってもらうなどし、ほぼ自分たちの手で作り上げ「YAMAtune大雪山店」は誕生しました。

当時の「YAMAtune大雪山店」外観
当時の「YAMAtune大雪山店」内観
北海道のほぼ中央に位置する東川町。
YAMAtuneはこの町から第一歩を踏み出しました。

旭川を取りかこむ広大な平地の端にありながら、2000m級の山々が連なる大雪山の麓に位置する。
そのため夏は夜明け前から旭岳に登ることができ、フラットな大地を駆けることができます。
冬なら仕事の前に、極上のパウダーをひと滑りすることもできます。
アウトドアでの遊びを無理なく生活にとけこませて、仕事と自分の時間と上手に使い分ける。
そんな理想の暮らし方が、この町ではごく当たり前におこなわれていました。

開店当時の町の人口は8000人弱。
小さな小さな町ですが、ここには北海道の大自然を愛し、旭岳の雄大さにひかれ、この地で暮らすことを心から楽しみ、ごくごく自然にアウトドアと生活とのバランスをとっている人達が集まっていました。

tune up LIFE

それは最初に思い描いた、山や自然と調和する生活、そのものです。

-www.yamatune.jpより-
東川町から望む大雪山 YAMAtuneさん、そして東川町民にとって、山とこの景色は特別な存在です。

それから8年が経過し、町内外のお客様や、お取引先、スタッフ、自然ガイドやアスリート、行政の方々など、数えきれないほど多くの方々に支えられてきました。

そして2020年、先祖代々から受け継ぐ貴重な土地を地主さんより譲り受けることが契機となり、今まで育んできた「YAMAtuneらしさ・自分達らしさ」を最大限表現するため、またこの地「HIGASHIKAWA」で今後も腰を据えベースを構え続けて行く決意表明の意味も込め、新店舗を建てる事になりました。

建物のコンセプトとして一番重要視してきた事は「町の景観や環境に調和するシンプルな建物」でした。我々の製品作りもそうですが、本質を追及すればするほど「シンプル」になり、経年が進めば進むほど「素材そのものの質」の良し悪しが現れてきます。

このような考えを共有し表現してくれる建築業者さんはどこだろうか?その解はさほど難しくはありませんでした。なぜなら、我々の地元には「北の住まい建築研究社」さんという存在があるから。

長年に渡り渡邊代表の元、道産を中心とした国産材を積極的に使用し家・家具作りをされているプロフェッショナル集団「北の住まい建築研究社」。まさしく我々のコンセプトである「調和」を表現するにはこちらの他ないだろうと確信し、受話器を取りました。

実際に会って話を進めて行くと、素材への造詣やこだわり、愛着が深く、またエネルギーを減らす「ゼロエネルギー住宅(ZEH)」の普及に取り組むなど環境への配慮も怠らない姿勢に深く感銘を受け、正式に契約を結ばせて頂く運びとなりました。

北の住まい建築研究社さんとの出会いは、その後の我々の倫理観の醸成や今後の製品開発の参考にも良い影響を与えていただいております。

― YAMAtune 横山 より ―


横山さんをはじめとするスタッフの方々との打合せでは、「自然との調和」を大切に考えられていることが、会う度に感じられます。そしてお客様やスタッフのことを想った空間づくりに、妥協をしない姿勢に、改めて気づかされることがあります。

「自然と共に生き、季節の移ろいを楽しみながら暮らすこと。」

私たちは、家具作りからスタートし、衣・食・住トータルでの提案を通して、この表現を考え続けてきました。それがこうして実を結び、近い思想を持つYAMAtuneさんと出会うことができたと感じています。

横山さんからこの原稿をいただいた時、この出会いに改めて感謝すると共に、想いに応えられるものを作らなくてはと決意を新たにしました。

こちらは、YAMAtuneさんの靴下を模ったもの。職人の手仕事により、靴下の柔らかさまで感じられる形に仕上がりました。
設計から製作までシームレスに行えることが私たちの強み。思い描いたアイデアをすぐ形にできる技術があります。

これがどのように使われるのか?今後の投稿でご紹介できればと思います。


オープン予定日の6月10日に向けて、全8回にわたってショップ作りのストーリーをお伝えしていきます。更新は金曜日。2週間おきに更新していく予定です。(8回目はオープンに合わせるため2週連続)

  1. 1月27日 (金) 工事の概要と完成予想パース
  2. 2月17日 (金) YAMAtuneが北の住まいに依頼するに至った理由ときっかけ(この記事)
  3. 3月10日 (金) デザインのプロセスと考え方① ープランの変遷とYAMAtuneの英断ー
  4. 3月31日 (金) デザインのプロセスと考え方② ー大切にした想いと細部のデザインー
  5. 4月21日 (金) 施工のプロセスと職人の手仕事 
  6. 5月12日 (金) 店舗紹介と店内完成イメージ
  7. 6月2日   (金) 竣工写真と庭を含めた完成イメージ
  8. 6月9日   (金) いよいよ明日オープン!店内の様子と営業案内

次回の更新は3月10日(金)。店舗をデザインするにあたり、私たちが考えてきたことやそのプロセスをご紹介できればと思います。幾度も打ち合わせを重ね、互いの想いが結集したデザインへ。そこにはYAMAtuneさんの大きな決断もありました。

詳しくは次回の投稿で。

*更新したら北の住まい設計社の公式Instagramでお知らせします。見逃さないよう、フォローもお願いします!

@kitanosumaisekkeisha_factory