一棟の家が完成しました。
窓を開けて気持ちよく過ごせる季節がやってきました。
あっという間に過ぎ去る北海道の夏の始まり。
この度もまた、一棟の家が完成いたしました。
1階には正面の庭が眺められる窓際にソファが置かれ、
人が集まる場所となるLIVING・DININGからKITCHENまで、一続きの気持ちの良い空間があります。
限られた敷地の中でどのようにプランをまとめるか計画する段階で、
1階のトイレと階段の上り方についてはお客様と何度となく話し合い、このプランが出来上がりました。
北の住まい設計社の工場で作られたオリジナルのキッチンは、北海道産のナラ材を使い、
ステンレスと組み合わせることで、長くその色と素材の良さを味わえると期待しています。
1階のトイレの横に、小さな手洗いを作ることにしました。
コーリアントップの洗面台は、色ムラのある床のタイルやナラ材と合わせて柔らかい印象です。
2階の寝室にはこのような大人のスタディルームを作りました。
2階の子供部屋は、アクセントになるよう、窓のある壁の一面だけグレーの壁紙を貼りました。
建物は完成を迎えましたが、ただ今庭造りの最中です。
庭造りは大変大切なことであると考えております。
庭は自然と調和したものであり、数年の四季を経過しなくては、完成しないものと考えています。
私たちは、このように数年かけて土・水・石そして木・草・花の力を引き出して、
家とその環境である庭を作ってこそ、美しい家として住まいが完成すると考えています。
ご紹介した家は、まだこの世に姿を現した最初の姿。
これから良い姿となるよう、私たちも協力してゆこうと思っております。
今、私たちの家づくりは、家の構造・素材・断熱性能において、最高の性能であること。
練りに練ったプランを、更にお客様とのコミュニケーションで進化させて、
住まわれる方の理想を実現することであると考えています。
初めて家を建てられる方がほとんどですから、私たちが培ってきた家づくりの立場から、
できる限り多くの素敵さをアドバイスすること、住まいの快適さを提案すること、そのプロセスを大切にして、
ともに作り上げてゆく家づくりを実現しようとしています。
家づくりのプロとして、喜んでいただけることの提案と、その積み重ねが良い家としての完成形となると信じております。
北の住まい建築研究社・北の住まい設計社
渡邊恭延